Led Zeppelin
のジミー・ペイジといえばあの低く構えたレスポールという印象が強いですが、
実は彼はテレキャス好きで実際Zeppelinの初期のアルバムではほとんど全てテレキャスを使用しています。
さらによく知られているように「天国への階段」のソロもテレキャスですね。
彼は「レスポールを使うのはテレキャスターの音と似ていて、ノイズが少なくパワーがあるからだ」と
言った事があります。他にも別のアーティスト達が「音が似ている」と証言している記事やインタビュー
は複数存在します。
「テレとレスポールじゃ全然違うじゃん!」
と思う人も多いでしょう。
そこでジミー・ペイジ研究家(?)のMr.A
氏の意見を紹介させていただきます。
JPageがなぜテレキャスターが好きなとかと言うと次のような事でだと思います。
1.リア・ピックアップの音色がレスポールのリアの音色に似ている。つまりこの音色が好き
(但しオールドモデルしかでない?)
2.ネックの形状が非常に気に入っている
NO.1レスポールもこの形状に削ってあるそうです。
現在発売されているJPageModelもこのネックの形状になっています。
(但しアメリカ製ですのでネックの形状の精度は個々の固体によりかなり差があるようです)
この形状とはネック全体は親指側のRがきつく非対称になっているネックのことです。
また普通ヘッド側に行くほど全体に細くなっていきますが、テレキャスターはネックの裏の
盛り上がりの最後が、(Fポジションの時)多少太目に盛り上がっています。
ちなみにレスポールを持ったのは、レスポール+マーシャルの構成でクラプトンが
ディストーションサウンドを使用したからだと思います。(多分真似です)
次に、公開されている持っているテレキャスターです。
その1
66年製のメイプル・フィンガーボードのブロンドのテレキャスター
特記:パーソンズ/ホワイトのBベンダーを付けています
ブリッジ6セクションのブラス製に変更
ストリングリテイナー1ケ追加
リアピックアップの変更!(調べた本によると)
多分このギターは4枚目の名曲天国への階段のソロに使用されているサウンドのものだと思われます。
その2
52年前後のブラウンにリフィニッシュされたボディのテレキャスター
特記:ネックは60年代初頭のスラブボード・ローズフィンガーボード
70年代のフェンダー社の6セクションサドルに変更
パーソンズ/ホワイトのBベンダーを付けています
いろいろな時代のものを組み合わせたテレキャスターです。
こちらはライブなどでよく使用しています。
以上Mr.A
氏の考察&インフォメーションでした。 ありがとうございます。
テレをよく知らない人は
「えっ!レスポールに似ているのはリアPUなの?
フロントじゃなくて?
ますますトレブリーになって全然違うのに?!」
と思ってしまうでしょう。
多くの人が勘違いしているのですが
「トレブリーでパキパキしたカントリーっぽい音」
ってのはテレキャスが出せる個性的な音のほんの一つにすぎないのです!
この事実はいろんなテレマスター達の名演を聴けば誰にも明らかなのですが、
このコーナーでは「Jimmy Pageとレスポールっぽい音」がテーマなので一つだけ
彼の証拠ビデオを紹介しておきます。
それは「ロニー・レーン・アームズ・コンサート」のビデオです
(クラプトン、ベック、ペイジが出ている。ペイジはここで上記ブラウンのテレキャスを使っている)
興味ある人は見てみて下さいね。
ペイジのテレキャスから もろレスポールです
という音が出ています!
しかもリアのシングルPUから!
「レスポールらしい音」というものをよーく知っているつもりの筆者でも、
これを目隠しで聴かされたら「この音は疑う余地なくレスポールですね」と判定してしまうでしょう。
(もちろんこの音にはペイジの弾き方や機材もかなり関係あるでしょうけど)
テレキャスの「太い系の音」はMr.A
氏も「オールドモデルしかでない」と指摘しているように
初期から70年代までのトーンキャラクターで、70年代の何時かからはよりトレブリーなサウンドに
シフトしています。 だから太目な音をテレキャスで目指すのなら、リイシュー等のVintage物ギターとか
昔っぽい音を再現するピックアップ(やコントロール系)を使用するのが普通でしょうね。
BBSに次元さんからコメントをいただきました。
参考までにここに転載します。
ジミペ氏のテレなんですけど、昔なんかで読んだんですが、フロント、リアPUが直列になるよう配線
してるんではないでしょうか。
わたし自信は以前ストラトの直列配線、かなり昔のベックのストラトで
こーなってたようですが、をマネしてまして、ハンバッカーに、少し似た感じの音が出てたような気がします。
ハーフトーンの中域をブンと持上げた感じの音でした。
Wackyさんから次のようなメールをいただきました。
52、3年頃までのテレキャスターは、かなり音が太くてツイード期のTwinやBassmanで鳴らすと、
最高のBrightなトーンが出ます。セッテイング次第では、レス・ポールに近い音が出るでしょう。
佐東さんからZeppelinのギター、機材等について詳しいサイトがあるとの報告をいただきました。
以下はそこからちょっとだけ抜粋したもの:
Jimmy Page
Telecasters
Fender Telecaster, 1958:
ジェフ・ベックからもらい、ファーストアルバムで使われた
Fender Telecaster, 1966: 1980年のヨーロッパ・ツアーで使用
Fender Telecaster, 1959: 彼のお気に入りギターの一つ
Effects
Echoplex unit
Ecentide H949 Clockwork Harmonizer
Cry Baby Wah Wah
Boss SD-1 Distortion
Boss CE-2 Chorus
MRX Phase 90
Amps
Fender Tone Master 100 watt head
Fender Tone Master 4x12 cabinet
Marshall SLP-1959 100 watt head
Marshall 4x12 cabinet
Orange 4x12 cabinet
Supro Amp: Recording only
Hiwatt 50: Rehearsal only
Vox AC-30: Reherarsal and Used on Saterday Night Live with Puff Daddy
Other
Picks: Herco Flex 75
Strings: Ernie Ball Super Slinky (Electric) |
セイモア・ダンカンのサイトのFAQにこんなのがありました。
Q:
テレキャスターでレスポールの音を出すには?
A:
私達のLittle '59 と Hot Rails for TeleRが最もレスポールみたいな音が出ます。
これらはどっちもハムバッキングです。
Little '59は59年レスポールのPAFサウンド、
Hot Railsの方はFat、Fullで中域が豊かな音質。どっちも4コンダクター
ケーブルなので
いろんな配線が可能です。 |
まぁ個人的にはハムバッキングPU使ったら、いくらレスポールの音が出ても
「それは反則だろう」って気がするけど。
佐東さんからPlayer誌からのインタビューを送っていただきました。12/1997
No.382 と
2/1998 No.384 からの抜粋です。 Playerにはもっと長くて詳しいインタビューが載っている
そうなので気になる人はバックナンバーを入手しましょう!
レッド・ツェッペリンの1stアルバムで使っているギターは何だい?
テレキャスターさ。ヤード・バーズにいた頃は2曲だけレスポールを使って、後はフェンダーでやってたんだ。
レスポール・カスタムはスイッチはセンター・ポジションでやってたんだ。で、僕はそのセッティングで、ジェフが
彼のレスポールでは絶対に出来なかったアウト・オブ・フェイズ・サウンドを出したのさ。自分のレスポールでね。
そのテレキャスターはベックからもらったやつかな?
うん。そうだけど、使ったのはずっと後になってからなのさ。ペイントしてね。あの頃はギターにペイントするのが
流行っててね。で、僕はピック・ガードの下に反射するプラスチック板を貼ってね・・・。レインボー・カラーにしたのさ。
でも、サウンドはレスポールのようだった・・・。
そうだね。まあ、アンプとかいろいろ原因は他にもあったけどね。でも、普通じゃ出せない、ギターでも出せない
ようなトーンは出せたよ。もっともセッション・ワーク時代に使ってたレスポールでは、逆にレスポールみたいな音が
出せなくてね。アンプとかマイクの位置とか使っていたものが全然違っていたしね。で、テレキャスターの場合、
ディストーション・ポイントまでクランク・アップさせるとサステイン・ノートが得られて、だからレスポールみたいな
音になってたんだと思うな。アンプは1stアルバムでもスプロでやってるよ。その後はレスポールを使ってやってるんだけど
「天国への階段」のソロは、僕が長い間使っていなかったテレキャスターを、そのスプロ・アンプにプラグ・インして
やったんだ。1stアルバムでは実にうまくいった・・・ね。「グッド・タイム・バッド・タイム」のソロはレズリーを使ってるよ。
オルガン用のやつだけど、それでやったんだ。
昔の写真を見ていて気付いたのですが、あなたは'69にはかなり変わったアンプとギターを持っていたんですね。
誰もが知っているマーシャル・スーパー・リードとレスポールのコンビネーションに切り替える前は、何を使っていたんですか?
基本的には、自分で買えるものを何でも使っていたよ。ヤード・バーズにいた時は全く儲けていなかったから、
ツェッペリンを始めた時は殆ど破産状態だった。実は、1stはセッション・ミュージシャン時代の貯金をはたいて
作らなくてはいけなかったんだ。僕が持っていた機材も最小限だったよ。ジェフ・ベックにもらったテレキャスター、
ハーモニー・アコースティック・ギター、ヤード・バーズの遺産のリッケンバッカー・トランソニック・キャビネットが幾つかと、
色々なアンプ。ヴォックスとハイワットが殆どだった。それから、トレモロ・アームが付いたブラック・レスポール・カスタムも
持っていたけれど、レッド・ツェッペリンを始めて18ヶ月の間に盗まれてしまったんだ。空港で盗られたんだよ。
カナダへ行く途中、どこかで飛行機を乗り換えたらなくなってしまったんだ。ペダルで使っていたのは、エコープレックスと
トーンベンダー・ディストーションとワウワウだけだった。
'69のセッションで使っていたのは何ですか?
テレキャスターだよ。アンプのことは覚えていないな。
あのテレキャスターには、華々しくサイケデリックなペイントが施されていましたね。
自分でペイントしたんだ。あの頃は、皆、自分でやっていたよ。
あのギターはどうなったんですか?
まだ持っているよ。でも悲劇的な話があるんだ。僕がジョー・ウォルシュから買った'59年製のレスポールを持って
ツアーに出ている間に、ある友達が、親切なことにそのペイントの上に別のペイントをしてしまって、帰ってきたら
「君へのプレゼントだよ」と言われたんだ。彼は好意のつもりだったらしい。でも、僕は前の状態がすごく気に入っていたんだ。
おまけに彼がペイントしたせいで、サウンドもワイヤリングも全部ダメになってしまい、ネック・ピックアップしか働かなく
なってしまったんだよ。それでネックは回収して、ファームで使っていたブラウンのテレキャスター・ストリング・ベンダーに
付けた。ボディの方は二度と人目に触れることは無いだろう(笑)。
レスポールにスイッチしたのは、テレキャスターでは充分な仕事ができないと感じたからですか?
いや。1stを聴けばわかるけれど、あのテレキャスターはさっき話したペダルと一緒に全ての仕事をしていたんだ。
充分務めを果たしていたよ。
何故ツアーに持って行かなかったんですか?
ジョー・ウォルシュからレスポールの売り込みがあった時も、僕は「自分のテレキャスターに満足している」と言ったんだよ。
でも、弾いてみたらたちまち恋に落ちてしまったんだ。テレキャスターが使いにくいというのではないんだ。ただ、レスポールは
とてもゴージャスで、弾き易かったんだ。ツアー・ギターにまさにぴったりだと思ったんだよ。
|
当サイトのFeaturesのコーナーにある
グリニング・ドッグ −Jimmy
Pageの音を再現!
も考察の資料としてどうぞ。
|