
Part1: 買うぞ!編
20年近く前に買った茶位幸信氏作のギターしか「使える」クラッシックギターを
持っていないので(エレキとかSteel Stringsのアコースティックなら
10本以上持ってたりして・・)、そろそろもう一本位買ってもバチはあたらない
と思った私は思い切って購入を決意しました。
要件としては;
| 1: | いい音がする物(あたりまえ) |
| 2: | でもあんまり値段が高くないやつ |
| 3: | 弦高が低くて弾きやすいやつ (今のギターは異様に高くてとても弾きにくい。楽器屋で調整して もらおうと思ったらネックの仕込み角度がそう造ってあるから修理できない と言われてしまった) |
| 4: | ハイポジションをもっと使いたいのでカッタウェイが付いているやつ |
| 5: | 「所有する喜び」があるやつ |
さて、何を買おうか?
Part2: ヤマハをチェック
で、上の要件に当てはまる物をいろいろと調べました。とにかく安くすませたいので、
「所有する喜び」はとりあえず置いておくとして・・・
まず目に付いたのは楽器屋にあったヤマハのCGX-171CC。

おぉ!コンデンサーマイクがサウンドホールから見える!か、カッコいい!
で、よく見たらやはりコンデンサーとピエゾの両方をブレンドして
使えるタイプと判明。(ちょっと前からこういうの流行ってますね)
一応ソリッドトップだし。しかも700ドル位で買える。や、安いっ!
音は?
・・・あれ?なんかイマイチ。二件の楽器屋で三本試したけど
どれも「悪くはない」って程度の音でした。
(でも、700ドル相応の音はしてたんでケチを付けるつもりはありません)
うーん・・そんな訳で今回は見送り。
Part3: TakamineのCD-132SCは?
次にチェックしたのはTakamineのCD-132SC。

最近のTakamineはコンピューター制御のレーザーを使って
ものすごく正確にパーツを切り出しているという事を知っていたので
期待大! (Taylorもレーザー使ってますね)
(ちょっと気になるのはTakamineのカタログを読む限り、レーザー
使ってるのはインレイ用の装飾パーツだけか?って気がするけど)
あっ、関係ないけどアメリカでTakamineは「タカマイン」と発音
されています。でもツウなアメリカンは「ちっちっち、違うね、
あれはタカミネって言うのさ」とか言って勝ち誇っていたりします。
で、音の方は? おっ、いいじゃん! やっぱ1000ドルも出せばこの位は
鳴ってくれないとねー。このモデルはピエゾオンリーだけど、はっきり言って
生音が良ければアンプから出る音なんて私はどうでもよいのだ。どうせ録音
する時はSUREのコンデンサーマイクで外から狙うからね。
うーん、買ってしまおうか?でも、なんか引っかかるなー? なんでだろう?
・・・あっ、わかった!指板がエボニーじゃなくてローズなんだ!
エレキギターならOKだけどクラッシックでこれを使われると
なんかすっごく安っぽく見えるから不思議だ。
Part4: TakamineのNPT-110N
同じTakameneのNPT-110Nも試したけど、このモデルは
クラッシックギターらしい音が全くしません。
指板の幅も狭いので弾いた感じも全然違う。JazzやRock、Popsとか
カントリー、演歌、その他クラッシック以外の分野ならば活躍して
くれそうだけど、これでシリアスなクラッシックの楽曲ははっきり言って
向いていない。やっぱこれは
「たまたまナイロン弦使っているけど根っこはエレアコ」
って位置づけのようです。見た目かっこいいのに残念・・
お店の人で詳しいのがいたので、
「最近のThe Natural SeriesとかSanta Feのナイロン弦は入荷する
予定はないの?試したいんだけど」
と聞いたら
「ない。(きっぱり) 君がクラッシックギターの音を欲しいと思うのなら
あの辺のギターは試すまでもないよ。全然違うから」
と言われた。
「なんで同じナイロン弦でソリッドトップなのにクラシックギターとは
かけ離れた音がすんのかねー?」
「それはブレーシング・パターンが違うからなのさ!」
って言ってました。
ふうむ、ブレーシング侮り難しですね。
Part5: Ramirezの2CWE
Takamineで迷っている間に近所の楽器屋さんがラミレスのエレアコを入荷。
昔これをマンハッタンの楽器屋で初めて見た時は
「ふっ、エレアコ造るようになったとはラミレスも落ちたもんだ・・」
と思ったのだが、今の私にはまさに大当たり!
音もいい!弾きやすい!

でも値段が2700ドルだぞ?クラッシックギター界では2700ドルなんて
安い方だが私にとっては充分高い。TakamineのCD132SCだって音的には
(質が違うけど)全然負けてないと思うし・・・・
でも大きな違いは「Takamineの方は所有する喜びが少ない」って所なんですよねー。
なんでNewYorkに住んでてわざわざMade in Japanを買わにゃーならんの?
とか、もしかして今度のギターとは一生付き合うかも?等と考えると、
やっぱここは予算オーバーでもラミレスか?
Part6: やっぱりRamirez!
(2001/01)
悩んだあげく、やっぱりラミレス! ついに買いました!
楽器屋に二本あったので30分以上も個室にこもって一本選びました。
(ほとんど固体差はなかったんですけどね)
「こっちに決めた」と思って裏を見たらなんとネックの裏に少しだけ
傷があるのを発見!ら、ラッキー!!これは値切れる!
さっそく楽器屋と交渉したら思った以上に安くしてくれたので
もう迷わず購入!さらに、ラミレスちゃんクラスのギターは
部屋の湿度にも充分気を使ってあげないといけないので
デジタル湿度計も買いました。
家に帰ってから即いろいろと弾いてみる。あうぅー、いい音すぎる!
良いアコースティックギターはみんなそうだが、例えば6弦の開放弦を
ボーンと弾いただけでも
「幸せー!!」
と感じる位に安物とは圧倒的にかけ離れているのだ。
あ、そうそう湿度計も買ったんだっけ。どれどれ・・・ゲゲッ!!
なんと32% !! これはヤバい! で、さっそく加湿器をクローゼットから
出してきてON。1時間たっても全然変わらない。部屋の大きさの割りに
加湿器が小さ過ぎるので焼け石に水状態のようだ。
もうこれはケースに入れっぱなしにして二度と出さないようにするか?
(何の為にギター買ったんだ?オイッ!)
それに他のギター達だってたくさんいるし、持ってるギターが全部入る
ケースなんてないし。なんか小さな部屋があればなー・・・
そんな訳で今は二階のトイレにギターを入れて加湿器で空調を管理しています。
で、これがトイレに押し込められた楽器達の様子です。(一部)

写真ではわかりにくいですが、買ってきて早々トイレに押し込められた
ラミレスちゃんが怒っているのがわかりますか?
(えっ?となりの見慣れないエレキギターは何よって?するどい!
これこそが将来はゼマティスをも超える芸術作品として評価されるであろう
GIRLBRANDです。興味がある人はここを見てください)
それにしてもNewYorkの冬場の乾燥がここまでひどいとは予想外でした。
いつまでもトイレに保管する訳にもいかないだろうし、湿度管理の問題は
今真剣に取り組まないといけない最重要課題です。
TOPに戻る