現在筆者(Katsumi)はUSACGの日本マーケット部門の担当をしています。
以下の記事は2002年から2003年くらいまでに筆者がUSACGと関係ない頃に
一個人として書いたものです。
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ギタービルダー、メーカー要チェック!
USA カスタムギターズ
PART1
筆者はオリジナルギターを造るために、Bodyは楽器用の材を専門に扱っている
材木屋さんから四角い木を買って削っているのだが、さすがにネックを一から
削り出すのは筆者にとっては100年早いのでここはオーダーする事にしました。
で、どこに頼むかだけど、
「やっぱWarmothかなー?でもそれってワンパターンだよなー。
StewMacは自分とこで造ってないからなんかイヤだし・・。
でも他の人と同じ行動はとりたくないよなー」
等と例によって理由もなくアマノジャク的な発想から、以前から目を
付けていたUSA Custom Guitarsに試しに注文してみる事にしました。
なんでここに目を付けていたかというと、2001年の終わり位から米国のいくつかの
掲示板で「ここが最高!」とか「すごくプロフェッショナルな対応で
親身で親切」等といったポジティブな意見を頻繁に見かけるようになって
きたからです。
ここはギターのネックとボディを主に扱っている所で、
ちょっと調べたところでは、彼らはなんと元Warmothの社員で、主義だか何だかが
自分達の考えと違っていたために独立した人達なのでした。
(要はケンカでもしたのかね?)
ちゃんと最新のCNCルーターや機材も揃えているし、当然Compound Radiusのように
手で正確に削り出すのは絶対に不可能といった注文もOK。(*:
Part5参照)
その他のイレギュラーでややこしい形のネックやボディの注文も正確にルーターを
プログラム出来る技術者もメンバーにいる。
もちろんCNCを使わずに通常の工具と手作業だけだってなんでも出来るそう。
メーカーのOEM生産も受けているし、Warmothの高度な技術、ノウハウは
きっちり受け継いでいるようです。
で、実際にオーダーのためにemailを何回かやり取りして即納得!
アメリカの会社なのに、アメリカの会社のくせにすっごく親切丁寧!
以前他の所に問い合わせた時はこうは行きませんでした。
(念のため: 「他の所」ってWarmothじゃないですよ。あそこも
結構親切に対応してくれますね)
久々に感激したので、ここはお願いして当サイトで紹介させてもらうことにしました。
やたら細かくスペック指定した筆者のネックが出来るのを待っている間に
例によってインタビューです。
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まず始めに会社を始めた経緯を聞かせて下さい。 |
Tommy
(USACG) |
私達は2000年の10月からこの会社をスタートしました。
私達は楽器造りという事は車やコンピューターを造るのとは根本的に異質な事だと
思うのです。ギターを造る人間はすぐれたギターリスト、ミュージシャンであるべきだと
考えています。当然その方が個々の仕事に対して工夫やアイディアをインプット
できますし、お客様のオーダーを正確に受けるだけでなく、適確なアドバイスも
できますしね。
そういう考えのメンバーが集まって最高品質の楽器、パーツ、そしてより良い
カスタマー・ケアーを適価で提供する事を目指してこの会社を始めました。
現在は8名のメンバーが働いています。 |
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なるほど、もっともです。では貴方達はいったいどういう人達なのでしょうか? |
Tommy
(USACG) |
私達は全員がプロフェッショナル・プレーヤーです。分野はそれぞれちがいますがね。
USACGでの仕事も「仕事」と言うよりは好きな事をやっていると言った方が
近いでしょうね。 |
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USACGのメンバーの中には元Fender Custom Shopのクラフトマンだった
Brett Faust氏がいますね。個人的に彼の経歴に興味があるのですが?
(昔のPlayer誌でCustom Shopを紹介していた時の記事で彼の名前と写真が
載っていました。あのIwanade氏と同じ時期でした。) |
Tommy
(USACG) |
OK、では彼自身に答えてもらいましょう。 |
Brett
(USACG) |
私は1988-1991年の間Fender Custom Shopで働きました。私にとっては一つの
夢がかなったようでしたよ。あそこでの仕事と経験は素晴らしい物でした。
しかしカリフォルニア南部の乾燥した気候と交通量の多さが私にとっては
我慢が出来ないものだったので、FenderをやめてPuyallup Washingtonの北部に
引越しました。ここは一年中緑が豊かでもっと落ち着いた環境です。
そして1991年から2000年までWarmoth Guitar Productsで働きました。
そこでも多くの素晴らしい人達と知り合えました。現在はUSACGの一員として
自分が求める最高品質の楽器を造っています。
又一つの夢がかなったと言えますね。 |
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他にも大きなパーツ・メーカーがいくつかありますが、そういったメーカー
とUSACGとの違いはどこにあるのですか? |
Tommy
(USACG) |
他の巨大メーカーに出来て私達が出来ない事は何もありません。それどころか、
デザイン・メソッドに関しては私達が最も進んでいます。
これは企業秘密なので説明は出来ないのですが、私達だけにしか出来ない事は
いくつもあります。そうそう、一つだけ私達に出来ない事があるとしたら、彼らのような
大量生産ですね。カスタマーにパーフェクトな物を提供するために一つ一つに
より多くの時間をかけますからね。 |
デキる。彼らは絶対にデキる!
ふっふっふ・・、こうなるとオーダーしたネックの完成がますます楽しみになってきました!
PART2 : ネック到着! USACGの実力は?
やはり期待したとうり、ハッキリ言って完璧な仕上がりです!
う、美しいーっ!

友人が他社から買ったネックと比べると、フレットのエッジ処理や
指板エッジのRの処理等、細かい所まできっちり丁寧に造ってあるのが
わかります。(写真じゃわかるわけないけど)
それに、当たり前の事のようだけど、結構いろいろ細かい指定をしたのに
オーダーの内容に一つの間違いもありませんでした。
(これってアメリカンな会社なら全然「当たり前」じゃないのよ)
ちなみに筆者のオーダーはこんなんでした;
1) Right Handed Paddle Head でKluson tunersが合う穴を開けて
2) トラスロッドはHeel adjust
3) 21 fret + 1 fret で rounded fingerboard end
4) Maple ネック Ebony指板
5) ナットの幅は 1 11/16"
6) .830 thickness C shape contour
7) 9.5" straight fingerboard radius
8) 6150 fretwire
9) 表面にはインレイをつけないで
10) でもサイドにはPaua shell の dotsをつけて
11) アメリカン・シリーズみたいにfingerboard edgesをなめらかにして
12) heelの形はアメリカン・シリーズのテレじゃなくてストラトをモデルにして
ネックひとつにもこれだけのオプションが自由に設定できるのは
面白いですね。筆者はどんなネックでも慣れれば弾ける性質なので、
お願いしたのは上に書いた12項目だけだったけど、こだわる人はさらに
細かい設定をしていく事が可能です。
さて、これを元にヘッドをオリジナルな形に削ったり塗ったりして行く訳だけど、
なんかもし失敗したらもったいないな。
これはこのまま木工作品として飾っといたりして・・って意味ないか。
お店に置いてあるBodyやNeckを「これ下さい」じゃイヤな人にとっては
USACGを検討する価値は十分にあると断言しちゃいます!
PART3: Deleted
PART4: Warmothの強みはコピー物じゃない!
当サイトの改造レポートでHideakiさんが指摘しているようにWarmothのBodyって
オリジナルとは微妙に形が違います。少し前の米国の某超メジャー掲示板でも
「USACGの方が正確」って話題になっていたし。
以前筆者がエクスプローラーをWarmothから買おうとした時に、
写真からするとなーんか微妙に形が違うようなのでWarmothに
「あれってどの年代のシェイプなのですか?」
って問い合わせて見ました。
で、彼らの回答によれば
「私達のエクスプローラーはWarmothのオリジナルシェイプです。
しかしながらGibsonのエクスプローラーに非常に良く似ています」
って事でした。
別に筆者は(USACGの人達と違って)Warmothに個人的な恨みはないから、
ケナしてやろうって気は全然ないですよ。
でもWarmothのコピー物は「それっぽい形してる」ってくらいの物だと
思った方が正解です。
(これって見ればわかるんだから業界の秘密でもなんでもないですよね?)
そもそもWarmothの強みはコピーの正確さじゃなくて
メーカーのOEMを大量にこなす能力とか、そのくせ個人レベルの細かい
オーダーにも適確に対応出来るみたいな所だと思います。
製品のクォリティはかなり良いし、優秀な技術者もたくさんいるそうです。
PART5: 手で削れるってか!
当ページの最初に
「当然Compound Radiusのように手で正確に削り出すのは絶対に不可能・・」
と書いたのですがそれは大きな間違いでした。
YajimaStringWorksでBrett
Faustと一緒にプロジェクトを進めて行くうちにわかったのですが、
彼はなんとCompound Radiusを機械を使わずに手だけで正確に削り出せる人だったのです!
彼が言うには
「Compound Radiusっぽく削れるって程度の人ならたくさんいるんだけど、
正確に削れる人は自分の他には数人しかいないよ。」
なんだそうです。
Brettに限らず、一流職人の方々ってすごい。
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